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Volapük 世界語文典和訳(1888) 緒言

Volapük 世界語文典和訳(1888) 緒言

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原文は漢字カタカナ文。句読点・段落は一切なし。

緒言

世界語は言語相異なる各国人民に交通の便利を与ふるの目的を以て発明せられたるものなり。之を発明したる人を独逸コンスタンス府のシュライエル氏と為す。

氏は学識に富み、殊に各国の言語に通暁せる博士なるが故に、夙に人類の言語相異なるの弊を暁れり。之を習学するの困難を実験したが故に、簡短なる世界語を作り、之を普通の機関となして交際の途を開進するの必要を感じたり。

是に於いてや断乎として世界普通語を発明するの大願を起し、二十余年間丹精を凝らして終にヴォラプウヰクと称する、簡便学び易き新語を発明するに至れり。

ヴォラプウヰク、即ち世界語の初て出版せらるゝや、欧米の博士頻りに其の便利を唱道したるが為め、僅か四五年を出でずして欧米各国、及び印度・清国に伝播し、或は学校教科書中に加へ、或は世界語協会を開設して、其の新聞・雑誌を発行し、皆競ふて之を研究するに至れり。

夫れ、世界語の勢力既に此の如く盛大なり。猶各国益々熱心して其の普及を計るの景況なるが故に、この世界語にして真の世界語となるの日遠きにあらざるべし。日本人も亦シュライエル氏の目的に左袒して、世界語を講習し、各国と言語の一致を謀れば、交際商業の進路を滑らかにし、国福を増すや必せり。

因て予不肖を顧みず、日本国人に其の利益を享けしめんと欲し、茲に仏国ケルクホーフス氏の編纂に係る世界語文典を和訳し、之を世に公にす。而るに予固より浅学無識、或は誤訳を免れざる所あらん。世人幸に其れ之を恕せよ。

明治二十一年六月  和蘭国 ワンデルヘイデン誌

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