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Volapük 世界語文典和訳(1888) 第6章(1)

Volapük 世界語文典和訳(1888) 第6章(1)

1888年刊「世界語文典和訳 全」の翻字。
原書三十二~三十八ページ。

本字・変体仮名は常用漢字・普通の仮名になおし、原文にない句読点を補った。
例文の上には漢数字で読み順をつけてあるが、単語の後ろの「/にアラビア数字」に直して入れた。
漢字などは適宜わかりやすいものに変更した。

第6章(1) 働詞(1)時法

※原書には(1)などという区分はないが、便宜上設けた。

働詞

働詞は大抵名詞を以て根語き為し、其の語尾にönの后置字を附加して働詞と為す。

名詞   動詞
pük 言葉 pükön 咄す
pen 筆  penön 書く

根語の尾りに表人題名を綴合して人称働詞と為す。
(人称働詞の名称穏当ならざるが如しと雖も、以下屡々是の名称を用ひざるを得ざることあり。故に仮りに是の名称を附し置く)
但し複数にはsの后置字を結び付くるものとす。

     単数      複数
一人称 penob 私書く  penobs 私等書く
二人称 penol 汝書く  penols 汝等書く
三人称 penom 彼書く  penoms 彼等書く
    penof 彼女書く penofs 彼女等書く
    penon 或人書く

時法

  • 現在
    現在語の尾りにä e iの前置字を附加して過去語と為し、o uの前置語を附加して未来語と為すを法とす。

現在
penob 私書く

過去
不十分  äpenob 私書きぬ
十分   epenob 私書きけり
十分引続 ipenob 私書てあったりき

未来
第一未来 openob 私書きぬらん
第二未来 upenob 私書てありぬらん

現在とは今方に有る事を言ひあらはす。即ち(為る 書き居る)等の如し。

不十分過去とは前きに為せし事、或と有りし事の未だ全く過ぎ去らざるものを言ふ。即ち(私が伏した時友人が来た)等の如し。是の伏したと過去なりと雖も、未だ全く十分に過ぎ去らざるに友人の来るなり。故に是等を以て不十分過去と為す。

十分過去とは何か有りし事、或は為せし事の既に全く過ぎ去りけるものを言ふ。即ち(私は家を建てけり)等の如し。

十分引続過去とは、嘗て為したる事、或は有し事を其の事の他に有りたる事、或は為したる事と比ぶるものを言ふ。即ち(彼が卒業した頃に私は卒業して居た)(彼が来て居たならば私は咄た)等の如し。

第一未来は、大方是は斯くあらんと将来を推量するものを言ふ。即ち(学ぶらん)等の如し。

第二未来は、将来に起る可き子機を其の事の外に起る可き事と比ぶるものを言ふ。即ち(彼が来ませう頃に私は出て居ませい)(私が出て居ませう頃に彼が来ませう)等の如し。

時法働詞の前置字と同一の前置字を日月年夜等の語頭に附加すれば次例の如し。

del 日
adelo 今日
ädelo 昨日
edelo 一昨日
odelo 明日
udelo 明後日
mul 月
omulo 来月
ämulo 去月
yel 年
ayelo 今年
äyelo 昨年
eyelo 一昨年
oyelo 明年
uyelo 明後年
amulo 今月
umulo 再来月
emulo 一昨日
今夜・明夜等も上例に法るべし。

liは日本語の歟に相当する故に、疑問句のときは之を句頭に置くものとす。

Li/4 studols/3,1 volapüki/2?
歟 習ふ 汝等は 世界語を

  • 稽古問題
    golön 行く
    mogolön 去る
    säkön 尋る
    pelön 払ふ
    lugivön 貸す
    nolön 知る
    tuvön 拾ふ
    yutön 助力する
    spelön 望む
    pölüdön 失ふ
    tel 貿易
    tedel 貿易商人
    velat 誠
    maläd 病
    ya 最早
    sis 従、爾来
    ven 後、時
    kiüp 何頃
    na 後
    das と、事を
    1. Sedob olse tubis kil de vin kelis elemols.
    2. äklödol das no äkapälob kelosi äsagof.
    3. Li-sevols pösodis keles mütobs penön.
    4. Omogolom, ven ugetom penedi obik.
    5. Ven ugetols buki obik, omütols penön osi obs.
    6. Isagon obe das äbinom malädik sis muls fol.
    7. Kiüp tedel at olugivom moni obes?
    8. Fat olsik li-klödom das ogolob ko om udelo?
    9. In no yufols omi, no otuvom buki keli epölüdom.
    10. Hisamatsu li spelom das osagofs velati obes?
    11. Emogolom, na ipölüdom moni omik?
    12. No okanöb pelön canis kelis eselols obe.
  • 訳文
    一 私は汝等が買ふたところの武道者三樽を汝等に遣る。
    二 汝は私が彼女の言ふた所の者を知了せなんだと信じた。
    三 汝等は私等が書かねばならぬ所の人を知るか。
    四 彼は私の手紙を貰ふであらう後に去りませう。
    五 汝等は私の書物を貰ふであらう後に汝等は私に其を書かねばならぬであらう。
    六 彼は四月(四月前)から病気であったと或人が私に言ふたり。
    七 何頃是の貿易商人は私等に金子を貸しませう。
    八 汝等の父は私が明後日彼と(父と)共に行きませうと信ずるか。
    九 若し汝等が彼を助力せぬならば彼は失ふた所の書物を拾はぬであらう。
    十 久松は彼女等が私等に誠を言ひませう事を望むか。
    十一 彼は彼の金子を失ふた後去れり。
    十二 私は汝等が私に売りし所の反物を(反物代価)払ひ能はぬであらう。

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