sassa17
17 前置詞
エスペラントでは名格・対格以外の「格」にあたる表現には
前置詞を使います。
日本語の助詞にあたりますが、かならず語の前にきます。
16条文法ではいろいろな箇所で説明されています。
- 2条 de al per
- 4条 po
- 6条 de
- 8条 名格要求
- 14条 je
これらをふくめて、31の前置詞があります。
ひとつの前置詞が違う使い方をすることもあるし、
別の品詞として使われることもあります。
位置を表す前置詞です。
- al に向かって アル
- antaŭ 前に アンタウ
- ĉe そばに チェ
- ĉirkaŭ まわりに チルカウ
- ekster の外に エクステル
- el から外に エル
- en 中に・中で エン
- inter 間に インテル
- laŭ に沿って ラウ
- preter のそばを通って プレーテル
- super の上方に スーペル
- sub の下に スブ
- sur の上に スル
- tra を通って トラ
- trans を飛び越して トランス
関係を表す前置詞です。
- da 数量を示す ダ
- kontraŭ に逆らって コントラウ
- krom それ以外に クロム
- kun と、とともに クン
- per で、を使って ペル
- pri に関して プリ
- sen ~なしで セン
時間を表す前置詞です。
- dum の間 ドゥム
- ĝis まで ジス
- post 後に ポスト
論理を表す前置詞です。
- ansatataŭ の代わりに アンスタータウ
- malgraŭ にもかかわらず マルグラウ
- por のために ポル
- pro のせいで プロ
いろんな用法のある前置詞です。
- de の、から、により デ
- je さまざまな意味を表す。主に時間 イェ
前置詞のあとにつづく名詞は「名格」と決まっていります。[16条文法8]
ただし、方向をあらわすときは「対格」になります。[16条文法13]
さらに時をあらわすjeの代わりに「対格」が使えます。[16条文法14]
たとえば
- en parko (エン・パルコ) 公園の中で[遊んだ]
- en parkon (エン・パルコン) 公園の中に[逃げこんだ]
のような違いになります。 - je la du/a hor/o (イェ・ラ・ドゥーア・ホーロ) 2時に
→ la du/a/n hor/o/n (ラ・ドゥーアン・ホーロン) 2時に
また、接頭語のように、単語のはじめにつけて、
あたらしい単語を「合成」できます。
- sub(下に)+skribo(書くこと) →subskribo(スブスクリーボ,署名)
- kontraŭ(に逆らって)+diro(言うこと) →kontraŭdiro(コントラウディーロ,反論・矛盾)
読んで意味を知ろう
- Kion do vi al mi konsilas?
- Ŝi tenis la antaŭtukon antaŭ la okuloj.
- Kiam li estis ĉe mi, li staris tutan horon apud la fenestro.
- Li venis ĉirkaŭ tagmezo en la vilaĝon.
- Ĉu li estas ekster danĝero?
- Neniam eliros el la koro la memoro pri tiuj tagoj.
- En la mondon venis nova sento.
- Mi sidas nun inter vi, estimataj anglaj amikoj.
- Ĉio iros laŭ la volo de ŝia fratino.
- La tri vaguloj pasis preter korto.
- Tio ĉi estas super ĉiuj homaj fortoj!
- Unu saltis sub la tablon, dua en la liton.
- Lumo faladis sur la mallumajn foliojn.
- La verkisto faris longan vojaĝon tra Eŭropo.
- Kial Hanibalo iris trans la Alpojn?
- kio/n何を。doでは。al miわたし。konsil/as助言する。
- ten/is手に持った。antaŭ/tuko/nエプロンを[前/布/を]。antaŭ前に。okul/o/j両目。
- kiam時。ĉeところに。star/is立っていた。tut/a/n全部の。hor/o/n時間。時間を表す対格-n。apudそばに。fenestro窓。
- ven/is来た。ĉirkaŭおよそ。tag/mez/o正午[日/中間]。vilaĝ/o/n村の中に。方向を表す対格。
- ĉuか?。ekster外に danĝer/o危険。
- Neniam決して~ない。el/ir/os出て行くだろう[elから/ir/os出るだろう]。elから。kor/o心。memor/o記憶。priに関する tiu/jそれらの。tag/o/j日々。
- en中に。mond/o/n世界。方向を表す対格-n。ven/is来た。nov/a新しい。sent/o感じが。
- sid/as座っている。nun今。inter間に。estim/at/a/j尊敬する。angl/a/jイギリスの。amik/o/j友だち。
- ĉio全てが。ir/os行くだろう。laŭ沿って。vol/o意志。ŝi/a彼女の。frat/in/o姉/妹。frat/o兄弟+in女性語尾。
- tri三人の。vag/ul/o/j浮浪者が。pas/is通った。preter抜けて。kort/o中庭。
- tio ĉiこれ。super越えて。ĉiu/j全ての。hom/a/j人の。fort/o/j力。
- unu一人が。salt/is跳んだ。sub下。tabl/o/nテーブル。方向の-n。du/a二人目が。en中。lit/o/nベッド。方向の対格-n。
- lum/o光・灯りが。fal/adis落ち続けた。sur上に。mal/lum'a'j'n暗い。foli'o'j'n葉っば。方向の-n。
- verk/ist/o作家が[verk/i著作する/ist人]。far/isおこなった。long/a/n長い。vojaĝ/o/n旅を。traを通って。Eŭrop/oヨーロッパ。
- kialなぜ。Hanibal/oハンニバルは。iri/s行った。trans越えて。Alp/o/j/nアルプスを。
- じゃ君はわたしに何を助言してくれるのかね?
- 彼女はエプロンを目の前にあてた。
- 彼がわたしのところにいたとき、一日中窓のそばに立っていた。
- 彼は真昼ごろ村にやってきた。
- 彼は危なくないのですね?
- あの日々の記憶が心から消えることは決してない。
- この世界に新しいセンスがおとずれた。
- 尊敬するイギリスの友人のみなさん、今わたしはあなたがたの間にいます。
- すべてが彼女の姉の思いどおりになるだろう。
- その三人の浮浪者が中庭を通っていった。
- これらははんな人間の力にあまります。
- 一人はテーブルの下へ、二人目はベッドへ躍りこんだ。
- 光が暗い葉の上に落ちていた。
- その作家はヨーロッパ周遊の長い旅をした。
- ハンニバルはどうしてアルプスを越えていったのか?
- キーオン・ド・アル・ミ・コンスィーラス?
- シ・テーニス・ラ・アンタウトゥーコン・アンタウ・ラ・オクーロイ
- キーアム・リ・エスティス・チェ・ミ リ・スターリス・トゥータン・ホーロン・アープド・ラ・フェネストロ
- リ・ヴェーニス・チルカウ・タグメーゾ・エン・ラ・ヴィラージョン
- チュ・リ・エスタス・エクステル・ダンジェーロ?
- ネニーアム・エルイーロス・エル・ラ・コーロ・ラ・メモーロ・プリ・ティーウイ・ターゴイ
- エン・ラ・モンドン・ヴェーニス・ノーヴァ・セント
- ミ・スィーディス・ヌン・インテル・ヴィ エスティマータイ・アングライ・アミーコイ
- チーオ・イーロス・ラウ・ラ・ヴォーロ・デ・シーア・フラティーノ
- ラ・トリ・ヴァグーロイ・パースィス・プレーテル・コルト
- ティーオ・チ・エスタス・スーペル・チーウイ・ホーマイ・フォルトイ
- ウーヌ・サルティス・スブ・ラ・タブロン ドゥーア・エン・ラ・リートン
- ルーモ・ファラーディス・スル・ラ・マルルーマイン・フォリーオイン
- ラ・ヴェルキスト・ファーリス・ロンガン・ヴォヤージョン・トラ・エウローポ
- キーアル・ハニバーロ・イーリス・トランス・アルポイン?
初稿2014-06-08
a:2082 t:1 y:0