読了 Kalevala, finlegita
読了 Kalevala, finlegita
(フィンランド文学) 左1964年版、右1985年版(今回よんだのはこれ)
originalo kolektita de: Elias Lönnrot (1802 - 1884)
traduko: Johan Edvard Leppäkoski (1901 - 1984)
publikigo: 1964(1a), 1985(2a), Helsinki, Finnlando
じつはこれ、高校時代に読みかかった本です。
その思い出をかいたのがこれ『カレワラの記憶』。
これをみじかくして、『エスペラント Revuo Orienta』(日本エスペラント協会)にも載せてもらっています。
今回めでたく完読したのでした。
これでシベリウスの楽曲がよりふかく鑑賞できるでしょう。
シベリウスの『四つの伝説曲』(または『レンミンカイネン組曲』)の中の
『トゥオネラの白鳥』はつとに有名ですが、
よんでいてはっときづいたことがあります。
kiam vi mortpafos cignon en river' de morto Tuoni, ...
la tenebran nigran birdon en la fluo de Mortejo, ... (p. 101)
なんと、白鳥ではない、黒鳥ではないか!
黒い死の河に浮かぶ真っ白な白鳥、というイメージは
まちがっているのです!
読書期間 3月12日(木)~4月24日(金) 1日平均8.5ページ(本文364ページ)
歌 | 1964 頁数 | 1985 頁数 | 内容 | 主な人物 |
---|---|---|---|---|
導入 | 2 | 2 | さあ同胞よ、歌い始めよう | |
1 | 4 | 4 | 妖精イルマタルから、吟遊詩人ワイナモイネンが誕生 | ワイナモイネン |
2 | 6 | 6 | ワイナモイネンの荒れ地開拓 | |
3 | 8 | 9 | ヨウカハイネン、ワイナモイネンとの妹を賭けた歌競べに破れる | ヨウカハイネン |
4 | 7 | 8 | 妹アイノは、ワイナモイネンを拒み、湖に死し魚となる | |
5 | 4 | 4 | 湖でアイノを捉えそこなったワイナモイネンの苦悩 | |
6 | 4 | 4 | ヨウカハイネン、ワイナモイネンを毒矢で射る | |
7 | 5 | 6 | ワイナモイネン、北の国ポホヨラのロウヒに助けられる | ワイナモイネン |
8 | 5 | 5 | ワイナモイネン、鉄の深手を負い癒やせる人を探す | |
9 | 8 | 9 | 鉄鍛冶のイルマリネン、ワイナモイネンを癒やす | イルマリネン |
10 | 8 | 8 | イルマリネン、サリオラでサンポを鍛造する | |
11 | 6 | 6 | レンミンカイネン、サーリの娘キッリッキを強奪 | レンミンカイネン |
12 | 7 | 8 | 戦いにはやるレンミンカイネン、ポホヨラの人を魔術にかける | |
13 | 5 | 5 | レンミンカイネン、ロウヒの娘を手に入れようとしたが、大鹿を取り逃す | |
14 | 7 | 8 | 求婚の条件、トゥオネラの黒鳥を捕りに行き、レンミンカイネン毒矢に死す | |
15 | 9 | 10 | レンミンカイネンの母、息子を取り戻そうと必死になる | |
16 | 6 | 7 | 舟完成のための三つの呪文を探しに、ワイナモイネン、死者の国に行く | ワイナモイネン |
17 | 9 | 10 | ヴィプネンに呑まれたワイナモイネン、脱出して舟を完成させる | |
18 | 10 | 11 | ワイナモイネンとイルマリネンの求婚競争 | イルマリネン |
19 | 8 | 8 | イルマリネン、三つの難題を解決し、ロウヒの娘と結婚 | |
20 | 9 | 9 | ビールづくりの煙を見て戦いにはやるレンミンカイネン、祝宴に招かれず | |
21 | 6 | 7 | イルマリネン大挙してサリオラに至る。ワイナモイネン偉大なる歌を歌う | |
22 | 8 | 8 | 結婚の惨めさを歌うロウヒと老女。泣き出す娘。子どもたちが希望を歌う | |
23 | 12 | 13 | ロウヒと老女、婚家のつらさをさらに歌う | |
24 | 8 | 8 | 花嫁の歌、いとしい故郷よさようなら | |
25 | 10 | 11 | イルマリネンの母ロッカ、花嫁を喜び迎える | |
26 | 11 | 12 | レンミンカイネン、母を振りきってサリオラの祝宴に向かう | レンミンカイネン |
27 | 6 | 7 | 粗暴なレンミンカイネン、魔術合戦のあと剣でサリオラの王を殺す | |
28 | 5 | 5 | レンミンカイネン、故郷に逃げ帰り、母にどこに逃げたらよいか尋ねる | |
29 | 9 | 9 | 島の女をたぶらかしたレンミンカイネン、北の国に滅ぼされた故郷に帰る | |
30 | 7 | 8 | 北の国を伐ちに出たレンミンカイネンとティエラ、北の厳寒に死にかける | |
31 | 6 | 6 | ウンタモはカレルボを殺し、その息子クッレルボをこき使う | クッレルボ |
32 | 8 | 9 | 放牧の乳牛の歌 | |
33 | 5 | 5 | クッレルボ、イルマリネンの妻を復讐で殺す | |
34 | 4 | 4 | イルマリネンのもとから逃げたクッレルボ、生きていた父母を探し出す | |
35 | 6 | 6 | それとしらず、クッレルボは妹を犯す | |
36 | 5 | 6 | ウンタモを殺したクッレルボ、家族の滅亡に、自ら命を絶つ | |
37 | 4 | 4 | イルマリネン、黄金の妻を作り、ワイナモイネンに贈呈しようとする | イルマリネン |
38 | 5 | 6 | イルマリネン、妻の妹をロウヒのもとから強奪する | |
39 | 6 | 7 | サンポ強奪に北に向かうワイナモイネンとイルマリネン、途中レンミンカイネンを拾う | ワイナモイネン, イルマリネン, レンミンカイネン |
40 | 5 | 6 | ワイナモイネン、船が座礁したカワカマスの骨からカンテレを作る | |
41 | 4 | 4 | ワイナモイネンの弾くカンテレにすべての生物が感動し涙する | |
42 | 8 | 9 | 3人組はサンポ強奪に成功するが、帰路の激しい波浪に難儀する | |
43 | 6 | 7 | 北の軍との激しい争奪の末、サンポは割れて海に沈む | |
44 | 5 | 5 | 新しく白樺から作ったカンテレに全生物が酔いしれる | ワイナモイネン |
45 | 5 | 6 | ロウヒはカレワの地に疫病を送り込むが、ワイナモイネン、カレワを救う | |
46 | 9 | 10 | ロウヒ、熊を送りこむがワイナモイネンが退治する。熊の由来。 | |
47 | 6 | 6 | ロウヒに太陽と月を盗まれ全地は暗くなる。ウッコが作りなおそうとして火が地上にもれる | |
48 | 6 | 6 | 火を飲みこんだ魚をとらえ、ワイナモイネン火を制御する | |
49 | 6 | 7 | 危険を感じたロウヒ、太陽と月を解き放つ | |
50 | 7 | 8 | 処女マリヤッタから生まれた子はカレリアの王となり、怒ったワイナモイネン去っていく | マリヤッタ |
終 | 3 | 2 | 民族の歌は継承されていく | |
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