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対比: ヴォラピュク と エスペラント と ジレンゴ

対比: ヴォラピュク と エスペラント と ジレンゴ

西欧語との比較につづいて
計画言語を3つ並べてみました。

Volapük(ヴォラピュク)は1879ごろに草案され、

およそ10年くらい隆盛を誇った言語です。

それまでは「案」はいろいろあったのですが実用されず
このヴォラピュクが初めて実用されたことは画期的でした。

当時の人々の国際語への熱望を満たし、期待にあふれたものだったのです。

・・・ですが、きちんと構成されていたものの、
あまりにも難しかった!
作者のシュライエルさん自身もしゃべれなかったそうな。

のちにエスペラントへの乗り換えが大量におこりました。

Zilengo(ジレンゴ)は1890年、生物学者丘浅次郎が

若いときにつくった言語です。

はじめヴォラピュクを学んでいた彼は、それにとても不満で、
自分自身で言語をスケッチしました。

翌年エスペラントを知った彼は、それがあまりにもZilengoと似ているのに驚き、
日本人初のエスペラントティストになりました。

それで、この案は最後まで案であり、公表されることはありませんでした。

言語名の意味

Vol/a/pük = 世界/の/言語
Esper/ant/o = 希望/する/人
Zi/lengo = わたし(たち)の/言語

3言語比較表

表の太字は語尾を表します(アクセントではありません)。

「である・ある・いる」

人称Volapük(1879)Esperanto(1887)Zilengo(1890)
1binobestasestis
2binol
3binom
binof
binon
1binobs
2binols
3binoms
binofs
binons

「持つ」

人称Volapük(1879)Esperanto(1887)Zilengo(1890)
1labobhavashis
2labol
3labom
labof
labon
1labobs
2labols
3laboms
labofs
labons

「である・ある・いる」

人称Volapük(1879)Esperanto(1887)Zilengo(1890)
1binobestasestis
binobs
2binol
binols
3binom
binoms
binof
binofs
binon
binons

「持つ」

人称Volapük(1879)Esperanto(1887)Zilengo(1890)
1labobhavashis
labobs
2labols
labols
3labom
laboms
labof
labofs
labon
labons

ヴォラピュクでは、整然と語尾をつけています。ところが、その結果・・・
西欧諸語にもない、複数での性別をつくって複雑にしてしまったのでした!!

特徴

  1. ヴォラピュクの太字部分の接尾は、実は代名詞そのものです。したがって代名詞を使わなくてもかまわないのです。たとえば「わたしは持つ」は"Labob." = "Ob labob."です。しかし"Ob lab."とすることはできません。
  2. エスペラントとジレンゴでは現在接辞と過去接辞が逆になっています。すなわち、asはエスペラントでは「現在」、ジレンゴでは「過去」。isはその逆です。
  3. ジレンゴには複数の考えがありません。日本語とおなじ思考だと思います。なぜ複数形がわざわざ必要なのでしょうか。

a:4768 t:3 y:0

}}

コメント

  • 誤植があります

    Zilengo は 1990年 生物学者の丘浅次郎が、、、 とあるのは 1890年の
    単純ミスタイプでしょう。
    私は 複数形の無い Zilengo というのに魅かれます。
     


  • Re: 誤植があります

    >>1
    訂正しました。ありがとうございます。
    コメントに気づくのがたいへんおくれてすみません。




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