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翻訳のくるしみ(2)

翻訳のくるしみ(2)

いま、源氏物語第30帖「藤袴」(訳の)7ページ目を
翻訳ちゅうですが、いつもながら七転八倒。

7ページ目冒頭は次の文です。

かの母君の、あはれに一言ひおきしことの忘れざりしかば、心細き山里になむと聞きしを、かの大臣はた、聞き入れたまふべくもあらずと愁へしに、いとほしくてかく渡しはじめたるなり。

この文、主語がころんころん変わっているんです。
主語や助詞を補って、行を変えながら再掲すると

1かの(あの)母君の(が)、あはれに一言ひおきしことの(を)
2(わたし=源氏は)忘れざりしかば(ので)
3(娘が)心細き山里になむ(いる)
4(わたし=源氏)が聞きしを(のに)
5かの大臣(が)はた、聞き入れたまふ
6べくもあらずと(かれらが)愁へしに、
7(わたし=源氏は)いとほしくてかく渡しはじめたるなり。

どう訳します?
とりあえず、このようにやってみたのだ。

1,2Mi ne forgesis la testamenton de ŝia patrino, Lagenario,
la vorton eldiritan en emocio,
3,4kaj aŭdis, ke ili loĝis en la monto-vilaĝo,
5,6kaj poste, por mia ĉagreniĝo, ili plendis, ke ŝia sanga patro,
la ministro, ne havis orelojn ĝin aŭskulti.
7Tial mi ricevis ŝin ĉe mi pro kompato.
  • なお、1,2のLagenario「夕顔」と
    5,6の「ŝia sanga patro」(=頭中将)は追加です。
    分かりやすくし、注を入れないですむよう、
    ところどころこのようにしています。

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