「第五共和国」各話タイトル、思考方法
「第五共和国」各話タイトル、思考方法
1/2/3 運命の銃声10.26 ※パクチョンヒ大統領暗殺
4/5/6/7/8/9 12.12軍事クーデター
10/11 12.12逆クーデター
12 ソウルの春
13 K工作計画
14 5.17軍事クーデター(非常戒厳の拡大)
15/16/17/18/19 5.18光州民主化運動 ※3師団を動員して鎮圧
20 革命委員会--国保委
21 崔圭夏 下野作戦
22 秘密私組織ハナ会
23/24 三清教育隊 ※言うことをきかぬ者を地獄へ
25 金大中内乱陰謀事件
26 言論統廃合 ※マスコミを機関を強制閉鎖へ
27/28/29 仕手張玲子
30 青瓦台秘書室
31/32 緑化事業フラークチャ ※無理やり学園スパイを養成
33/34 国際グループ解体 ※献金の少ない財閥を解体に
35 200億トン水爆弾 金剛山ダム ※負けそうな選挙の関心を北朝鮮に
36 女スパイ スージー金捏造事件 ※殺人事件を北朝鮮の策謀と思わせる
37 朴鐘哲拷問致死事件 ※拷問で死んだソウル大生の真実がすっぱ抜かれる
38 民主党結党妨害事件--ヨンパリ ※暴力団をやとって政敵をつぶす
39 6.10抗争
40 6.29宣言
41 敵と同志
※以下は概要
わたし初めて韓国にいったのは34話のあと、35話の前のこと。
プサン港の入国審査でもちものを全部検査されたことを覚えている。
船の上で女性たちが写真をとっていたところ、
「撮影をやめるように、と税関から注意があった」と船内放送がながれた。
当時のガイドブックには「フィルムが没収される」とも書いてあった。
朝鮮日報をこのとき読んでいたので、
35話、金剛山ダムの騒ぎは良く覚えている。
募金があっという間に集まったことも。ま
さかこのことが、国民の目を選挙からそらすために、
チョン政権が作ったデマだったとは、今日の今日まで知らなかった。
- 北朝鮮が作り始めた「金剛山ダム」の200億トンの水を一気に放水すれば、
ソウル一帯は水没する、というもの。
38話もニュースで知っていた。
これも安保部がしかけたもの。
このドラマ/ドキュメンタリーを見ていて、しっくり来ないものを感じている。
簡単にいうと、韓国人は妥協しない、ということだ。
中間がない。
このことは日常生活においてもしかりで、
間違った発音は徹底的に直される。
まあいいや、はない。
（ドラマ中ではノテウがイエスマンで、
自分の考えを言わない、
いわばもどかしいタイプで描かれていた）
このことが教科書問題・竹島問題・靖国問題に端的に現れていると思う。
少なくともわたしは両者の言い分を聞いて公平であろうと努力しようとしている。
韓国側の論調を見ると是か非かしかないように思う。
日本側の意見を取り上げたものは圧殺される運命だ
(現役から降板させられたキャスターがいた)。
思考の違いの溝は埋められないのだろうか。
大学時代にRondo Harmonia(ロンド・ハルモニーア)の
エスペラントの合宿に参加したことがある。
震災の遥か前の淡路島だ。
3日間の公用語はエスペラント語のみである。
合宿をすませ、バスに乗って、そこで日本語の世界に復帰したが、
そのとき「日本語はなんて遅いんだろう」と感じた。
思考に言葉がおいついていかないのだ。
エスペラントでしゃべっていたときは、
Aだ、Bだ、だからCだ、のように、とても頭脳明晰で、
論理的だった。
なのに日本語をしゃべってたら、とろいとろい。
なるほど、欧米人が日本人と話すときは、
さぞもどかしいだろうな、と思った。
同じことは米国から1週間ぶりにかえってきたとき(8年前)にも感じた。
空港のロビーに出たとき、頭が日・米両語の間で混乱したのである。
日韓の言語の間にも同じ事があるに違いない。
韓国語を話しているときは、思考方法は韓国式にスライドする。
訳せばほぼ同じなのだが、実は完全な「＝」ではない。
そういえば、韓国語で話しているときは、
とっても元気になっている自分がいる。
自分の主張をはっきり言う自分がいる。
