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詩「朝露」の訳

詩「朝露」の訳

  ハードディスクを整理していて
  3年前(2011年6月)に書いたものを見つけました。

原作 Kim(Gim) Mingi

긴 밤 지세우고 풀잎마다 맺힌
진주보다 더 고운 아침이슬처럼
내맘에 설움이 알알이 맺힐 때
아침동산에 올라 작은 미소를 배운다.
태양은 묘지 위에 붉게 떠오르고
한낮에 찌는 더위는 나의 시련일지라.
나 이제 가노라.
저 거친 광야에 서러움 모두 버리고
나 이제 가노라.

"Matenroso", tradukinto ne konata

Metiĝas matenros' kun perla belkolor'
post longa la malluma nokt' sur ĉiu herba foli'.
Mil gutoj da malĝoj' ekrosas en la kor'
kaj mi ridetas sur montet' en hela matena radi'.
Jen la suno sur tombej' ekflamas kun la pomp'.
Mi eltenos la provon plu en varmega la sufer'.
Nu mi ek al la eben' al la sovag^a kamp'.
Forlasu triston el la kor', mi marŝu kun esper'.

李政美 訳

長い夜をあかし 草葉に宿る
真珠より美しい朝露のように
心に悲しみが実るとき
朝の丘に登り 微笑みを学ぶ
太陽は墓地の上に赤く昇り
真昼の暑さは私の試練か
私は行く 荒れ果てた荒野へ
悲しみ振り捨て私は行く

Natsuko Imai, 2003

長い夜を明かした草の葉にゆれる
真珠のように見える朝露のように
私の心に悲しみが宿るとき
朝の丘に登りかすかな微笑を学ぶ

太陽は墓地の上に赤く昇り
真昼の暑さは私への試練だろうか
今こそ私は行こう あの荒れ果てた荒野へ
悲しみ振り捨てて 今、私は行こう

笠木透 日本語

長い夜が明けた 草の葉に朝露
人びとの落とした 涙のようで
悲しみがキラキラ 光っている
朝焼けの丘に立って 心も晴れてゆく

  日差しをあびて 消え行く朝露
  でも時代は決して 後もどりはしない
  私は行く 荒野をめざして
  悲しみをこえて 私は行く

belmonto 試訳

長い夜を通して 草葉ごとに結ぶ
真珠よりもっと美しい朝露のごと
わが心に悲しみがひとつぶひとつぶ結ぶとき
朝の丘にのぼって小さなほほえみを習う。
陽は墓場の上に赤くあがり
真昼に蒸す暑さはわが試練なのか。

われ今ぞ行く
あの荒れたる荒野へ 悲しみをみな捨て
われ今ぞ行く

解説

※初行 原語の「徹夜する」のは朝露とみての訳です。
「徹夜で語りこんだ青年たち」ともうけとられがち
ですけど。

※最終行と終わりから3行目はまったくおなじ文で、
荘重に宣言する言い方です。
「われ今ぞ行かん」が正しいのですが、
あまりにも文語体になるのでこうしました。

※原作自体に「小さい微笑」とか「荒れた荒野」とか
ことばの重複がありますが、そのままにしました。

李政美さんの訳はあちこちに引用されているので定番かもしれません。
でも音符にははまらないですよね。
だとしたら省略されたことばが気になりました。
拙訳はそれを加えました。

笠木透さんの訳は、原作をたどってはいますが、
後半、自由にことばをつけています。
それなりに筋が通って、きれいです。

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